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木村情報技術とソフトバンク IBM Watsonでパートナー契約 製品情報センターへの応用でシステム開発

公開日時 2016/01/18 03:50

木村情報技術とソフトバンクはこのほど、米IBMの開発した人工知能(AI)「IBM Watson日本語版」についてエコシステムパートナー契約を締結したと発表した。木村情報技術は今回の契約締結を踏まえ、当面は製薬企業の製品情報センターでの活用を想定し、顧客の医師や薬剤師からの問い合わせにオペレーターが正確かつスピーディーに情報提示できるシステムの開発に着手する。さらにOTCや機能性食品を扱う企業への拡大コールセンターや、製薬企業のMRのサポートツールとしての応用も視野に入れている。今後数年以内に訪れる医療ビッグデータ時代を想定し、IBM Watsonを活用した「医療従事者支援システム」など新サービスの提供にもつなげたい考え。


IBM Watsonとは、自然言語で投げ掛けられた複雑な質問を解釈し、根拠に基づいた回答を提案するシステム。近年は人工知能(AI)として紹介されることもある。


今回のエコシステムパートナー契約には、IBM Watsonを活用したアプリケーション開発など「ビジネスパートナー」と、開発時の技術的支援を行う「テクノロジーパートナー」の2つが含まれる。


当面はIBM Watsonを活用した製品情報センターシステムの開発に着手する。具体的には医薬品の添付文書、安全性情報、医薬品基礎実験資料、医療関連文献などをシステム内に集積し、医療者からの問い合わせを受けるコールセンターのオペレーターが正確かつ迅速に情報を提示できるシステムを構築する。これによりコールセンター業務の一層の効率化が図られると同時に、顧客満足度の向上や医療水準の向上にも寄与することができるとしている。木村情報技術としては、各製薬企業にある製品情報センターの業務受託にもつなげたい考えだ。


◎MRのサポートツールへ応用も 医療ビッグデータ時代見据えて


そのほかコールセンター業務の対象を医療用医薬品だけでなく、OTCや機能性食品などに拡大することも想定している。さらに「サポートシステム」として、製薬企業に所属するMRのサポートツールや、医療現場における医師の診断・治療、薬剤師の服薬指導などを手助けするサポートシステムなどの開発も想定しており、今後の医療ビッグデータ時代を見据えた新たなビジネスを積極的に進める方針を示している。
 


 

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