バリューベース・ヘルスケア(VBHC)実現に向けた国内外諸病院の動き
公開日時 2015/12/28 00:00
ボストンコンサルティンググループパートナー北沢真紀夫プリンシパル野口亮前回「バリューベース・ヘルスケア(VBHC)が医療と病院経営を救う」で、医療行為を選択する上での価値基準が、かつての「高度医療の提供」から「コストの削減」、そして両者を組み合わせた「投資対効果」へと移行する中で、患者さんにとっての価値に軸足を置いたVBHCという新たなモノサシが広まりつつあることを紹介した。今回はこうした動きに対する国内外の医療機関の取組み状況を紹介しつつ、日本での今後の進化の可能性について考察したい。VBHCの3つの段階前回も説明したようにVBHCには大きく3つの段階がある。1つ目の段階は、「アウトカムデータの可視化/医師間の切磋琢磨」である。2つ目の段階は米国のACOに代表される「医療の水平分業」で、プ...