英進テック有限会社ファルマ・マーケティング・サーベイ研究所所長世古主義夫これまでGDPから社会保障費までを予測してきた。また、医療費、薬剤費の変遷について大雑把に調査分析し、それなりに確認することができた。過去５回の連載を通じ、読者とはある程度の知識の共有ができたと思う。ここからは本丸の医療費について予測してみたい。安倍総理もアベノミクス第二弾として「GDP600兆円」、「一億総活性化」をうたい文句に掲げている。しかし、既述の如く世界の名だたるシンクタンクが予測しても日本のGDPは毎年１%以上の減少傾向を示すと予測している。要因は何度も言うように、人口の高齢化、労働人口の減少、莫大な借金、成長産業がない、といった右肩下がり社会が我々の目前に立ちはだかっているためだ。政府は2020年までに財政...