ロート製薬 モバイルヘルスベンチャーのFiNCに出資 新サービスの開発目指す
公開日時 2015/12/09 03:50
ロート製薬は12月7日、スマホを使ったダイエット支援などを手掛けるモバイルヘルステクノロジーベンチャーのFiNC(東京都中央区 溝口勇児社長)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。ロートは、製品のみならずサービスを含む「健康のトータルカンパニー」を目指しており、ヘルスケアに関する新サービスの開発や製品の開発に生かしたい考え。
ロートによると、具体的にどのような製品、サービス、事業開発を行うかについては決めていないが、ウェアラブル端末などの利用によるモバイルヘルスの重要性が高まる中で、ヘルスケアIT分野と自社の専門分野を生かし「何か新しいものをつくりたい」としている。
FiNCへの出資は、既存株主のほか、ロートをはじめ、ANAホールディングス、全日空商事、クレディセゾン、第一生命保険、三菱地所、吉野家ホールディングス、キユーピー、ゴルフダイジェスト・オンライン、ネオキャリア、Fenox Venture Capital、グッドパッチにより行われた。金額は非開示。
FiNC側は、今回の増資は「世界No.1のウェルスカンパニーを目指す」ためとしている。その上で「資金調達で得た資金は、人工知能による新サービス及びプロダクト開発、それらに伴う人材採用やウェルネスプラットフォームを強化するためのM&Aや事業出資、さらにマーケティングやプロモーション活動などに充当する予定」と説明している。