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【速報】15年薬価本調査 平均乖離率は約8.8%

公開日時 2015/12/04 10:15

厚労省は12月4日午前の中医協に、医薬品価格調査(=薬価本調査)の2015年9月取引分の速報値の資料を示した。薬価と市場での取り引き価格との開きを示す平均乖離率は約8.8%だった。調整幅2%を差し引くと、2016年4月の薬価改定では、この市場実勢価に基づく通常改定分だけで平均6.8%の薬価引き下げとなる。前回13年調査での平均乖離率は約8.2%であり、今回0.6ポイント拡大した。今後は市場拡大再算定の対象拡大、長期収載品の価格引き下げ(Z2ルール)、後発医薬品初収載時の現行0.6掛けから0.5掛けへの引き下げ、基礎的医薬品の算定ルールの新設など詳細を詰めることになる。

本文末尾の関連ファイルに、2005年以降の医薬品価格調査(=薬価本調査)の速報結果の推移を掲載しました。12月8日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります。

15年調査による投与形態別の乖離率(カッコ内は13年調査)は、内用薬9.4%(8.8%)、注射薬7.5%(6.8%)、外用薬8.2%(7.2%)。

主要薬効群別の乖離率は以下のとおり(カッコ内は13年調査)。

内用薬:▽血圧降下剤11.4%(9.3%)▽抗ウイルス薬4.1%(不明)▽糖尿病用剤10.3%(8.9% )▽その他腫瘍用薬7.1%(不明)▽精神神経用剤8.5%(8.2%)▽高脂血症用剤12.0%(10.6%)▽消化性潰瘍用剤13.3%(11.5%)▽他に分類されない代謝性医薬品9.1%(8.0%)▽その他の中枢神経系用薬9.9%(9.7%)▽その他のアレルギー用薬12.3%(10.8%)

注射薬:▽他に分類されない代謝性医薬品8.6%(8.1%)▽その他の抗腫瘍薬6.9%(5.8%)▽血液製剤類4.1%(2.6%)▽その他のホルモン剤(抗ホルモン剤含む)8.0%(6.9%)▽主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの9.5%(9.0%)

外用薬:▽眼科用剤8.6%(6.9%)▽鎮痛・鎮痒、収斂、消炎剤9.3%(8.0%)▽その他の呼吸器官用薬7.5%(7.0%)。

なお、今回後発医薬品の数量シェアも併せて公表し、約56.2%だった。

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