15年12月号連動 悪性リンパ腫治療薬アドセトリスの処方医コメント一覧
公開日時 2015/11/30 00:01
ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別される悪性リンパ腫の中で、ホジキンリンパ腫の古典型ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の未分化大細胞リンパ腫では、糖たんぱく質の一種CD30抗原が腫瘍細胞表面に提示される(CD30陽性)ことが知られている。いずれも初発時は標準治療の抗がん剤併用の大量化学療法が高い治癒が達成できるが、一部の難治・再発例では自家造血幹細胞移植併用大量化学療法が行われても予後は不良で、治療選択肢は少なかった。そこに登場したのが抗体薬物複合体のアドセトリスである。ホジキンリンパ腫では自家造血幹細胞移植直後の追加投与でプラセボに比して有意な無増悪2年生存率が示され、未分化大細胞リンパ腫では60%以上が4年後にも生存する可能性が示唆されている。そこで今回はアドセトリスを取り上げ...