アンテリオ・医師調査 6割が治療記録する患者「いる」 診療に好影響 アプリ活用は1割未満
公開日時 2015/09/09 03:50
ヘルスケア専門の市場調査を行うアンテリオが、クリニック勤務医を対象に行った調査によると、59%が治療などの記録を手帳に記録している患者がいると回答し、その多くが患者による治療記録は服薬コンプライアンス、スムーズなコミュニケーションなど診療に好影響があるとみている。
これは同社のQuick調査サービスを用いた自主企画調査。クリニック医師を対象に、6月にインターネットを用いて行い、102人から回答を得たもの。9月3日に発表した。
患者が記録している媒体の68%は医薬品・医療機器メーカーが作成した手帳で、次いで多いのが患者自身のノートやパソコンによる記録の48%。近年増えているスマホなどのアプリは1割未満だった。
患者の治療記録を自ら確認している医師53人のうち、過半数が「患者のコンプライアンスが保たれる」「薬の増減や変更などの治療の調整がしやすい」「異常や症状の悪化に気づきやすい」「患者とのコミュニケーションがスムーズ」になると回答した(複数回答)。