エム・シー・アイ 「MRmail」の使用実績 2015年上半期で20万回を突破
公開日時 2015/08/27 03:50
製薬企業向けにマーケティング支援を行っているエム・シー・アイは8月26日、同社が開発・提供しているeディテーリングシステム「MRmail」の使用実績が2015年上半期だけで20万回を突破したことを明らかにした。病院の訪問規制やアポイント制導入などに伴い、MRにとっても医師との面談機会の創出が重点課題となっている。同社によると、eディテールメールをきっかけに、アポイントの取りづらい医師との面談につなげたり、自社サイトに掲載したコンテンツの質問を受ける機会が増加するなど、活動成果も多数報告されているとした。
「MRmail」は、MR自身が担当医師のニーズにマッチしたコンテンツを、メールを通じて配信できるシステム。同社によると、メールの開封率も60%前後と、従来のメールシステムに比べて高水準をキープできているという。加えて、医師がコンテンツを閲覧したかの確認や、閲覧医師からの質問や問い合わせをMRがダイレクトに受け取ることができるなど、医師との面会機会の創出や面談シナリオの検討などに活かすことができる。
同システムは2013年のサービス開始以降、使用実績を伸ばしている。直近の実績をみると、2014年上半期のメール配信数が8万9000件だったのに対し、14年下半期には19万500件まで倍増。15年上半期には21万1000件と前年同期に比べても大きく実績を伸ばした。なお、同社がまとめた「医師版マルチメディア白書」によると、MRmail導入前後1年間のMRリーチ率が1.07倍となったほか、これをきっかけに自社サイトへのリーチ率も1.26倍に増えたとした。
この背景には病院の訪問規制やアポイント制の導入などMR活動を取り巻く環境変化がある。同社としても、「日々蓄積される配信データを元に、ノウハウ開発に努め、医師にとってより良いeディテール環境の整備に貢献していきたい」としている。