大手卸5社決算、波乱の年を粗利率減・販管費率増、営業利益率0.2%減で締め
公開日時 2015/06/30 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●薬価改定・消費税増・想定以上の後発薬急伸・17年ぶり売上減、未妥結減算の9月混乱●アルフレッサHD粗利率堅持し営業利益率1.3%確保、スズケン粗利率減で営業利益率0.3%14年度は薬価改定に消費税増という想定された波乱要因に、想定以上の後発薬急伸と、想定外の17年ぶり売上減少が発生、未妥結減算導入による9月の混乱が加わった。卸は、未妥結発生は卸の責任との意識に縛られ妥結を急ぎ、単品単価取引が後退、大幅に価格が低下した。大手卸5社の決算は、粗利率減・販管費率増で営業利益率は0.2%減となったが、スズケンを除き、それなりに健闘した決着との見方もできる。問題は今期の売上動向と価格攻防、来期から3年連続が想定される薬価改定、目白押しの医療費抑制策への対応...