“マイナス1.8%”が今後の医療提供体制を変える
公開日時 2015/05/31 00:00
コンサナリスト川越満先日、ある製薬企業が開催したWEB講演会を取材した。講師は著名な病院経営者だった。講演後の質疑応答の際に、これまた著名な経営者が手を挙げて質問した。「地域医療構想が進められる中で、『競争』よりも『協調』が重要だと言われていますが、このバランスが難しいと感じています。先生はどのようにお考えですか?」この質問に対する講演者の回答が素晴らしかった。「医療の質については競争すべきだと思います。しかし、高度急性期、急性期、回復期、慢性期では、それぞれが求められる医療の質は異なりますよね。質の違う医療を提供している医療機関同士は、地域の中でお互いに助け合って協調していくべきではないでしょうか。その前に、まずは自院の立ち位置を把握・認識することが前提ですけどね」。同じ高度急性期病院とし...