セルジーン 多発性骨髄腫治療薬レナリドミド 国内P2で未治療患者の効果を確認 適応拡大申請へ
公開日時 2014/12/11 03:50
セルジーンは12月9日、多発性骨髄腫の治療に用いるレナリドミド(製品名:レブラミド)について、未治療の患者を対象とした国内臨床第2相試験(P2)の結果を発表し、有効で忍容可能な治療法であることが確認されたと発表した。同社は、今回の結果を受けて適応拡大に向けた申請準備を進めるとしている。詳細は米国血液学会年次総会で発表された。
国内P2の対象は、65歳以上または造血幹細胞移植に適応でない未治療の多発性骨髄腫の患者26人。レナリドミドと低用量デキサメタゾンの併用について、オープンラベル試験で検討を行った。主要評価項目である奏効率はデータカットオフ時点で87.5%だった。グレード3~4の有害事象は、好中球減少症が23.1%、貧血19.2%、血小板減少症15.4%などで、同社によると、海外で行われたP3と一致した結果だった。
レナリドミドはサリドマイド誘導体の新規免疫調節薬で、現在の適応は再発または難治性の多発性骨髄腫および5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群。未治療患者に対し、現在はボルテゾミブ(製品名ベルケイド)や化学療法による治療が行われている。