「訪問規制」導入施設の2割弱が1年以内に規制を強化 ミクス調べ
公開日時 2014/12/02 03:52
ミクス編集部が行った全国病院薬剤部の調査から、MRの訪問規制を実施している施設が82%に上り、規制を実施している施設の2割弱がこの1年以内に規制を強化していることがわかった。規制を強化した背景として、従来の規制外の時間での活動の増加が問題となったケースが散見された。
調査は、編集部が全国1500の病院薬剤部を対象に新薬の採用状況を調べた際に、訪問規制の実態についても聞いたもの(新薬採用調査結果はこちら)。調査期間は7月25日~8月18日。新薬採用について回答した150施設のうち、147施設が訪問規制についても回答した。
この結果「訪問規制を実施している」と回答したのは全体の82%だった。訪問規制を実施している施設の規制内容は「時間を規制」が76%、「訪問エリアを規制」が61%で、「アポイント制の導入」も41%で4割超となっている。
規制を実施している施設のうち「1年以内に規制を強化した」と回答したのは21施設(17%)で、「規制を緩和した」と回答した3施設(2%)を大きく上回った。規制を強化した施設の中には「臨時訪問が定期化してきたため、臨時訪問許可の回数を制限した」(550床規模、民間病院)、「時間外の訪問が増えたため(規制を強化)」(400床、自治体病院)など、規制がかかっていない時間でMRの訪問が集中し、問題となったケースが散見された。
調査結果の詳細はMonthlyミクス12月号「訪問規制・アポイント制で峻別されるMR」の中で紹介しています。