協和発酵キリン 持続型G-CSF製剤ジーラスタを新発売 がん化学療法1サイクル1回投与
公開日時 2014/11/28 03:52
協和発酵キリンは11月27日、がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制に用いる持続型G-CSF製剤ジーラスタ皮下注(一般名:ペグフィルグラスチム遺伝子組換え)を28日に新発売すると発表した。フィルグラスチム(製品名グラン)にポリエチレングリコールを結合しており、体内での分解の遅延などにより持続効果が得られる。グランでは連日投与だったところ、ジーラスタでは化学療法1サイクルあたり1回の投与となる。
同社は、「医療上の簡便性に優れ、特に、患者さんの投与負担軽減や外来化学療法時の通院負担軽減に寄与できることが期待される」としている。感染症発症リスクの低減や、がん化学療法の投与量やスケジュール遵守の面での医療上のメリットも見込まれるという。
薬価は1シリンジ10万6660円。薬価算定時には「投与回数の低減により、疾病の治療方法の改善が客観的に示されている」と評価され、5%の加算が認められた。