お試しくださいと言われても
公開日時 2014/11/30 00:00
有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門千葉・柏リハビリテーション病院人工透析内科部長宮本研今月のポイント▼自社製品の普及を促すクロージング・メッセージが、医療現場の常識と食い違っている事実を軽視してはいけない。▼副作用の詳細を後回しにするMR活動は、医師の危うい処方判断を誘発し、中長期のセールスで潜在的な経営リスクとなる。▼実在する人々に対して間接的な影響を与えている製薬営業においては、試すという軽率な発言を一斉に廃止すべきだ。決め台詞として全国の医師が「ぜひ、ご処方をお試しください」と呼びかけられる総数は、毎日どれほどになるのだろうか?担当MRは面談や製品説明会で、投薬のメリットを事細かに強調し、病める患者が享受すべき効能効果を繰り返す。複数の医療サイトを経由するインターネット...