イメージ戦略の呪縛
公開日時 2014/06/30 00:00
有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門千葉・柏リハビリテーション病院人工透析内科部長宮本研今月のポイント▼新薬として予想外の大成功を収めたARBを手本に、各製薬企業の営業戦略がイメージ優先に偏る状況が続いている。▼MRという対人チャネルが顧客と議論をしにくい点を逆手に取り、ARBではエビデンス拡散の土台として、良好な製品イメージを構築した。▼ブランド品が革新性を失う中では、DPC制度の普及とジェネリック医薬品の促進によって、公的な圧力がさらに高まっていく。ACE阻害薬を追い越すために医学部学生が愛用する内科系参考書「イヤーノート」(メディックメディア刊)を私が初めて購入したのは、1998年であった。厳しい解剖実習などを終え、3年生として病態生理や臨床知識を本格的に学ぶ時期となり、...