大手卸5社決算、営業利益率回復続くも 道半ば…連結1.1%・医卸事業1%弱
公開日時 2014/06/30 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●アルフレッサHD医卸事業、販管費率4%台突入で大幅増益1.4%●卸、価格交渉初心貫くも粗利率横這い、販管費率減で利益率拡大達成13年度の価格交渉は難航、13年9月の薬価調査では過去にない未妥結を出したが、未妥結減算が決まるなど、世論の逆風を受けた大手病院や調剤チェーンは一部を除き、3月末にはほぼ妥結に漕ぎ着けた。決算結果は、連結で営業利益率1.1%、医薬品卸事業で1.0%を出すなど、回復基調を維持した。しかしその内容を見ると、粗利率は横這いで、販管費率削減で増益をはたしている。卸の価格形成力復活は灰色で、コスト削減は依然として卸の基幹戦略だ。背景には利益構造の変化がある。卸決算を読み取ろう。未妥結乗り越え増益達成だが粗利率横這いは価格形成力未回復...