あなたが負け組なら、思い切った手で逆転しよう
公開日時 2014/05/31 00:00
イーピーエス株式会社榎戸誠山奥の地酒が日本一へMRは言うまでもなく組織の一員であるが、その発想と行動において個人事業主的な才覚が必要となる場面が意外に多い。この意味で、『逆境経営――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法』(桜井博志著、ダイヤモンド社)は、非常に参考になる。「獺祭(だっさい)」という日本酒が、老若男女を問わず人気を集め、純米大吟醸という分野で出荷数量全国一となっている。山口県の山奥にある小さな酒蔵の製品であるが、父親から勘当されていた著者が、父の急逝に伴い旭酒造の三代目社長を継いだ時、同社は極端な経営不振に喘いでいて、「それはもう、死ぬか生きるか、というどん底からの重く苦しいものでした」。「死ぬか生きるか―だったら、やれることをやってみよう。目の前にある常識をすべて疑い、...