入社式社長あいさつ 多様性受け入れ新たな価値創出を
公開日時 2014/04/02 03:51
製薬各社の入社式が4月1日に行われた。新入社員へのあいさつで大手・準大手の多くは、異なるバックグラウンド、多様性を受け入れて切磋琢磨しあい、イノベーションを生み出していくことを呼びかけた。
武田薬品の長谷川閑史社長は、従業員の70%が外国人になったことに触れ、「異なるバッググラウンドを持つ従業員が互いを尊重し、議論を戦わせ、切磋琢磨する事で新たな価値創出に繋がる」と説くとともに、グローバルで通用する人材を目指す意欲のある社員を、全面的にバックアップすることを約束した。
第一三共の中山譲治社長は、「会社は大きくなって、組織が分かれていても、常に小さなひとつの会社の気持ちで会社間、部門間の壁をこえて、グループ全体にとって大切であり必要と思うことを話し合い取り組んでいってほしい」と、改めて社員が心を一つに取り組んでいくことの必要性を説いた。
アステラス製薬の畑中好彦社長は、「アステラスには、人種や国籍、性差や年齢を超えてグローバルに活動する仲間がいる。多様性を受け入れ、尊重する事がアステラスを一層魅力あるグループにし、私たちの目指すイノベーションを実現できると確信する」と期待を寄せた。
大塚ホールディングスの樋口達夫社長は「異なる背景を持つ世界各国を活躍の場とし、大塚グループの一員として、皆、同じ本質に基づいて事業活動をしていくこと」を求めた。
準大手クラスでも、多様性に対するオープンマインドや、環境の変化に合わせたイノベーションを生み出すことの必要性を訴える内容が散見された。