SGLT2阻害薬スーグラ 新規機序と体重減少 医師に浸透中
公開日時 2014/03/31 00:00
現在、医療用医薬品市場の中でメガマーケットとして複数の製薬企業がしのぎを削っているのが2型糖尿病領域である。同領域ではSU薬の登場以降、長らく新規作用機序の薬剤の登場は停滞気味だったが、2009年12月にDPP-4阻害薬が初めて登場してからは市場環境が激変した。とりわけ新規患者では第一選択薬がSU薬からDPP-4阻害薬に移行。現在では7成分8品目による混戦状態となっている。こうした環境下で新規機序のSGLT2阻害薬であるスーグラ錠が14年1月に承認を取得し、今春にも臨床現場に登場することが確実である。同薬は細胞表面に存在するタンパク質で、ブドウ糖の細胞内への輸送を担うSGLTのサブタイプの一つで腎臓近位尿細管に局在するSGLT2に作用する。SGLT2は尿中ブドウ糖の再取り込みの約9割を担い、...