【World Topics】デザインが決め手
公開日時 2014/03/03 03:50
「デザイン」がとみに注目されている。医療・健康に関わる業界でも、デザインこそがユーザー・インターフェースの決め手という考え方が浸透して来た。医療xIT技術の国際会議を標榜するHealth2.0も今年からデザインに特化した会議をラインナップに加えた。
http://www.health2con.com/hxr/
こうしたトレンドを最先端でリードしているデザイン会社のひとつが、シリコンバレーのパロアルトにあるIDEOだ。アップルの初代マウスのデザインで世界中に知られる同社は、デザインの観点から製品開発、企業イメージ、ビジネスづくりまでをサポートするコンサルティング会社だが、顧客に提案するプロトタイプはすべて社内の工房で手作りするプロ集団である。
http://www.ideo.com/
知る人ぞ知るIDEOの医療部門は、医療機器から医薬品のパッケージのデザインも手がければ、診療現場のワークフローや効率性に革新をもたらすような環境デザインも手がける。
http://www.ideo.com/expertise/medical-products/
遊び心に満ちたデザイナー集団は、患者が期限切れの薬を飲まないよう、投薬管理をするツールとして「日が経つにつれ、バナナのようにだんだん黒ずんで遂には真っ黒になる薬瓶」を提案したこともある。パロアルトのオフィスを訪れる訪問者向けに室内のショーケースに展示されているプロジェクト事例は、「針を使わない予防接種」機器から「脊椎手術支援システム」まで幅広い。
http://www.ideo.com/work/transcutaneous-immunization-delivery-method-for-iomai/
http://www.ideo.com/work/synergy-experience-stealthstation-system/