科学性・妥当性・限界
公開日時 2014/02/28 00:00
今月のポイント▼医療従事者へ提示する製品関連情報について、原著に遡って科学的な批判を加える姿勢が、MRには推奨されていなかった。▼近代医学にも限界があるため、提供時の情報サイズを軽視した製薬企業の姿勢が、顧客の信頼を失う一因となっている。▼資金面で影響力を行使した原著群を含めて、販売に好都合なデータを列挙して提供するMR活動は、情報の妥当性において難点が多い。資材を信じ込みやすいMR各医療機関で提示している製品関連データについて、MRが情報源へ細心の注意を払っているかは分かりにくい。資材は豊富なグラフィックと目立つロゴデザインで構成され、社内研修中は強調すべき要点を絞り込んで覚えるため、隅々まで正しく読み込む余裕に乏しい。皆ですぐに“使える”部分を暗記し、ディテーリングとなった際には要旨を数...