【World Topics】デジタルヘルス機器:課題はさらなる小型化・軽量化
公開日時 2014/02/24 03:50
恒例のコンシューマー・エレクトリック・ショウ(CES)がラスベガスで開催された。会場を一巡一覧した印象は2014年、テレビはさらに大きく精彩になり、腕時計は賢く魅力的になり、家も車もますます常時ネット接続されるようになることだ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
トレンドは改めて言うまでもなく「ウェアラブル」。手首、顔や頭、首やウェストに付ける装着型の小型機器だ。主流は手首に装着するタイプで、CESには今年から「手首革命(Wrist Revolution)」と題する特設コーナーが設けられたほどだ。
一般には、収益構造やビジネスモデルがクリアに描けないという消極的な評価が聞かれる装着型小型機器であるが、同じ装着型でも、デジタルヘルス機器だけは十分にプロフィッタブルなニッチ市場になると注目されている。
だが、デジタルヘルス機器のイノベーションはというと、昨年に比して、この1年でさほど大きな変化はないという印象だ。バリアは依然としてサイズとデザインだ。どうしても“大きくて、ごつい“印象がぬぐえない。そのため、腕時計型機器はアスリートやスポーツオタク向きだが、一般消費者への訴求はいまいち。実際、女性の細い手首にはフィットしにくく、日常動作だけでなく、運動の邪魔になることもあるのが悩みだ。
そんな中で、今年の人気商品は、シンプルに進化した”FitBit Flex”(下の写真)であった。歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠情報等を採取、スマートフォンにデータを蓄積できる。販売価格は99ドルである。