三和化学研究所 腎性貧血治療薬ネスプのバイオ後続品開発へ
公開日時 2014/01/24 03:50
三和化学研究所は1月22日、韓国の東亜STから腎性貧血に用いるダルベポエチンアルファを導入し、日本国内で開発・商業化する契約を締結したと発表した。同剤は協和発酵キリンが販売するネスプのバイオ後続品(バイオシミラー)にあたる。開発はバイオ後続品の開発実績のあるバイオベンチャーのジーンテクノサイエンスと進める。時期は開示していないが承認申請、販売は三和化学が行う。
ネスプは12年度に581億円を売り上げている。三和化学は、糖尿病領域を最重点として事業展開しているが、糖尿病と関連が深い腎疾患領域を強化するため今回の導入となった。バイオ製剤の開発は初めて。
今後は東亜STから原薬・製剤の供給を受け、三和化学が臨床試験などを実施。その中でジーンサイエンスは製法、品質試験などを実施するほか、ノウハウを提供する。この契約に伴う三和化学が支払う契約金などは開示されていない。ジーンサイエンスは、東亜STから導入したG-CSF製剤のバイオ後続品の開発に携わった実績があり、同製剤は13年5月に富士製薬と持田製薬により販売されている。