マネージャー研修 会社方針の理解と実践、部下の育成に二極化
公開日時 2013/08/09 03:53
製薬企業の営業所長や課長向けに実施されるマネージャー研修では、重視されている項目が、“会社方針の理解と実践”と“部下の育成”に二極化していることが分かった。製薬企業の置かれている現在の立ち位置や業界環境の変化の受け具合、さらには5~10年後を見据えた経営の将来ビジョンなどを反映し、企業ごとにマネージャーの育成方針に違いがあることが分かった。
各社が医師、薬剤師から“選ばれるMR”となるために模索する姿が垣間見られる結果となった。ミクス編集部が製薬企業を対象に、研修の実状を把握する目的で実施したアンケート調査(回答:61社)の結果から分かった。
マネージャー研修で重視している項目については、「コーチングの習得(座学形式)」(12%)、「エリア戦略の立案」(12%)、「コーチングスキルのロールプレイ」(10%)などとなった。一方で「会社方針の理解」を最も重視する企業も複数みられた。
重視している項目を参考に、各社のポジショニングを検討したところ、会社方針の理解や営業戦略、エリア戦略の立案など、「戦略の理解と実践」型と、コーチングなどに力を入れる「部下の育成」型に大別された。
戦略の理解と実践型の企業としては、アステラス製薬、第一三共、参天製薬、武田薬品、GSK、ノバルティスファーマなどとなった。一方、部下の育成型はファイザー、アストラゼネカ、日本イーライリリー、サノフィ、小野薬品、田辺三菱製薬などとなっている。
詳細はMonthlyミクス8月号のPromotion「経営戦略の浸透はマネージャー研修から 若手・中堅リーダーの底上げが組織力強化に」に掲載している。こちら