協和キリン DPP-4阻害薬オングリザ 9日に新発売 腎領域製品を拡充
公開日時 2013/07/09 05:04
協和発酵キリンは7月8日、国内7成分目となるDPP-4阻害薬オングリザ錠2.5mg、同5mg(一般名:サキサグリプチン水和物)を9日から発売すると発表した。1日1回投与タイプ。大部分が腎排泄される。効能・効果は「2型糖尿病」で、インスリン製剤や、既承認の経口血糖降下薬のすべてと併用できる。協和キリンは腎専任MRを含むMR約1400人全員で情報活動していく。なお、中医協資料によると、10年後のピーク時売上は216億円を見込む。
協和キリンは「腎領域」を重点領域のひとつに位置づけ、腎性貧血治療薬ネスプや、腎疾患とも関連が深い高血圧症の治療薬コニールなどをラインナップしている。そして、慢性腎疾患の発症や進行にかかわる代表的疾患のひとつが糖尿病であり、今回、オングリザを手掛けることで腎領域製品の拡充につなげる。同社は、「腎疾患関連の初期から透析までを製品ラインナップすることで、腎領域のワンストップを目指したい」としている。
オングリザは米国ブリストル・マイヤーズ スクイブが創製したもの。日本では大塚製薬が開発・承認申請したが、大塚及び協和キリンの重点領域により、協和キリンが日本の独占開発・販売権を譲り受けた。