厚労省 肺炎球菌、新型インフルのワクチン承認
公開日時 2013/06/21 05:02
厚労省は6月18日、新薬として肺炎球菌とH5N1型インフルエンザのワクチンを承認した。承認品目は次のとおり。
▽プレベナー13水性懸濁注(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン、ファイザー):「肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F)による侵襲性感染症の予防」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。
現在販売されているのは7価ワクチン(肺炎球菌血清型4、6B、9V、14、18C、19F、23F)で、今回承認された13価ワクチンにより、より広範な血清型による侵襲性肺炎球菌感染症の予防が期待される。新たに加えた6種類の抗原(血清型1、3、5、6A、7F、19A)の中で、世界的に増加傾向にある薬剤耐性菌の比率が高い血清型19Aに対しても、この13価ワクチンが有効な手段となりうる。
▽細胞培養インフルエンザワクチンH5N1「バクスター」(細胞培養インフルエンザワクチンH5N1株、バクスター)、同「タケダ」5mL(同、武田薬品):「新型インフルエンザH5N1の予防」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。オーファンドラッグ。再審査期間10年。
実際に予防に用いる細胞培養による新型インフル用ワクチンは、これが初めて。国内生産・供給に向けた取り組みの一環。