心身ともに負担の大きいがん治療。その辛さを増すのが治療の副作用で髪を失うことだ。とりわけ“容姿が気になる”年頃の子どもたちにとって、この時期をどう乗り越えるかは深刻な問題である。(医療ジャーナリスト西村由美子)アメリカでは、がん患者のカツラ製作のために髪を寄付するプロジェクトがある。（たとえばhttp://www.cancer.org/myacs/california/areahighlights/wigshairdonation）.最近では、特に子どもの患者のためにと、健康な子どもたちが、たとえば誕生日など、特別な日を祈念して髪を寄付するケースも多いという。