Death Panel(死の委員会)の正体
公開日時 2013/01/15 04:00
オバマ大統領の医療改革に関し、反対陣営が繰り返し語っている最悪のホラー・ストーリーは「医療改革法が成立すると、連邦政府が設置する『死の委員会(DeathPanel)』が終末期患者にかかる医療費を節減するために、メディケアを受給する高齢者に『生命維持装置をあらかじめ辞退する意思表示をしておくよう』奨励する。しかも5年ごとに意思決定を強いられる」という噂である。(医療ジャーナリスト西村由美子)噂の出所は4年前の大統領選挙キャンペーンでの共和等副大統領候補のサラ・ペイリンで、「Deathpanel(死の委員会)」という命名もペイリン女史のオリジナルである。ロムニー候補は選挙キャンペーン中、DeathPanelの語を繰り返してオバマ大統領を批判し続けてきている。実際には、共和党陣営の批判は、医療改革...