12年11月度病院薬剤採用調査 トップはイグザレルト錠
公開日時 2012/12/07 04:02
ミクス編集部が行った2012年11月度病院薬剤採用調査によると、トップは抗血栓薬イグザレルト錠(バイエル薬品)。新規性の評価と医師からの要望が多かった。第2位には、10月に発売されたポリオ、百日せき、ジフテリア及び破傷風を予防する4種混合ワクチンのテトラビック皮下注シリンジ(田辺三菱製薬)が、第3位には、9月に発売されたCOPD治療薬オーキシス 9µgタービュヘイラー28吸入(Meiji Seikaファルマ)が入った。
テトラビック皮下注シリンジは、百日せき菌の防御抗原、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド及び不活化ポリオウイルス1型、2型、3型(セービン株)を有効成分とする予防用注射剤で、本年11月1日より定期接種に導入された。オーキシス(一般名:ホルモテロールフマル酸塩水和物)は、長時間作用性ベータ2刺激薬(LABA)であるホルモテロールフマル酸塩水和物を、吸入器具であるタービュヘイラーに充填したCOPD治療薬で、吸入5分後に速やかな効果発現を示し、約12時間効果が持続するという。
新規処方調査 新規処方トップはトラゼンタ
医師の新規処方ランキングでは、胆汁排泄型のDPP-4阻害薬トラゼンタ(日本イーライリリー)が入った。また、トラゼンタは創製元の日本ベーリンガーインゲルハイム分も第2位に入っており、今年10月の長期処方解禁を受けて上位に入った。同じく第2位には高血圧治療薬アジルバ(武田薬品)、プロトンポンプ阻害薬ネキシウム(アストラゼネカ)が入った。ネキシウムは第一三共分が第3位に入った。
調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答頂いた病院薬剤部から80病院(国公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはMCIとの協力により、内科系医師についてインターネットより回答を得た。