アメリカンシングルとワークライフバランス
公開日時 2012/11/12 04:00
ニューヨークで弁護士として働くアンマリーは、しばらく前に大手法律事務所を辞し、産休から戻ったばかりの同僚の女性弁護士と2人で小さな個人事務所を立ち上げた。先週は福祉資金を集めるためのチャリティゴルフに出席して友人の資金集めに協力し、またゆっくりと沈む夕陽を眺めながら別の友人とディナーを楽しんだ。以前の職場では考えられなかった贅沢だ。(医療ジャーナリスト西村由美子)アメリカでは弁護士の長時間労働は常識だ。実際、以前の職場では日に12時間以上働くのなど当たり前。たいていははるかに長時間働いていた。友人との約束はいつもドタキャン。健康維持のために職場近くのジムに行くのもままならなかった。職場の長時間労働が問題となるとき、あるいは職場のワークライフバランスが話題になる時、テーマはたいてい「子育てと仕...