ミクス編集部が行った2012年９月度病院薬剤採用調査によると、トップは単独不活化ポリオワクチンのイモバックスポリオ皮下注（ サノフィ・アベンティス）だった。イモバックスは、日本で初めて承認された不活化ポリオワクチンで、新規性が評価された。単独の不活化ポリオワクチンとして、国内で９月から定期接種に導入されている。

２位には、７月に発売された中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群治療薬レグナイト錠300mg（アステラス製薬）が入った。レグナイト錠（一般名：ガバペンチン エナカルビル）は、１日１回の徐放性製剤で、症状が出現しやすい夜間に高い血中濃度を得るよう工夫することで、夜間の症状を抑え、不眠・疼痛の改善が期待されている。

３位には非がん性、慢性疼痛・抜歯後疼痛治療薬トラムセット配合錠（ヤンセンファーマ）、高血圧治療薬アジルバ（武田薬品）、パーキンソン病治療薬レキップCR錠（ グラクソ・スミスクライン）が入った。
 

◎新規処方調査　新規処方トップはアジルバ、イグザレルトが2位に

医師の新規処方ランキングでは、高血圧治療薬アジルバ（武田薬品）が８月に続きトップ。他剤と比べた有効性を評価する声が多かった。第２位には抗血栓薬イグザレルト（バイエル薬品）が入った。新規性と他剤に比べた有効性が評価された。第３位には肺がん治療薬ザーコリ（ファイザー）、糖尿病治療薬トラゼンタ（日本イーライリリー）、プロトンポンプ阻害薬ネキシウム（第一三共）、高尿酸血症治療剤フェブリク錠がランクされた。ただ、ネキシウムに関してはアストラゼネカも第４位に入っており、両社を合わせると単独で第３位となる。
 

調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答頂いた病院薬剤部から80病院（国公立、自治体、準公的、民間など）に定点観測をお 願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはＭＣＩとの協力により、内科系医師についてインターネットより回答を得た。