抗がん剤の市場動向・企業戦略を探る 外資優勢も開発品の厚み増す大手内資
公開日時 2012/08/30 00:00
連載4回目で取り上げるのは国内外で急成長する抗がん剤市場と企業戦略の今後の動向。分子標的薬の相次ぐ登場により、多くの難治性がんの治療成績は向上し、一方では市場拡大を牽引する原動力になっている。乳がん、肺がん、大腸がんでは、バイオマーカーを用いた個別化医療が実現し、今後はそれらが幅広いがん種に広がる兆しも見えている。これらの疾患では今後5年以内に、ファーストインクラスの新薬の上市が見込まれており、それらには武田薬品、アステラス製薬といったがん領域で外資に出遅れた大手内資の開発品も含まれるなど、中長期的には一部のがんで市場の勢力図が塗り替わる可能性も秘めている。(小沼紀子)本誌では国内製薬企業63社の開発品について、企業別、疾患領別にまとめ「パイプラインリスト」としてミクスonlineに公開して...