エイズ患者に希望
公開日時 2012/08/27 04:00
第19回国際エイズ会議が、世界各国から約2万人の専門家を集めて、ワシントンDCで開催された。(医療ジャーナリスト西村由美子)http://www.aids2012.org/会議のハイライトは「エイズ撲滅」に向けた総合研究計画が初めて発表されたことだ。治療方法が確立せず、発病すれば不治の病と言われて来たエイズとの、31年にわたる医師や研究者たちの長い闘いの歴史に転機をもたらしたのは、人類史上初めて「治癒した」と報告された元エイズ患者の存在である。元患者の名前はティモシー・ブラウン(TimothyRayBrown)。7月24日、ワシントンDCで初めて記者会見し「ベルリンで白血病治療のために骨髄移植を受けたあとエイズが治癒。その後はHIV治療薬の服用をやめて現在に至っているが、再発はしていない」と...