配合剤伸長の降圧剤市場
公開日時 2012/03/29 00:00
ARB+CCBとARB+利尿剤降圧剤市場でシェア11%にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)の登場により、高血圧の薬物治療はそれまでの標準治療薬だったカルシウム拮抗薬(CCB)やアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)が一気に古典的薬剤に分類されるまでに激変した。現在ではARBを基軸とする配合剤も上市され、既に降圧薬=ARBと言ってもいいほど、ARBがその中核を占めているイメージすらある。しかし、医療情報総合研究所(JMIRI)のWeb処方インサイトDynamicsのデータによると、降圧薬のクラス別での患者数ベースシェア(併用療法も含む)は、最新の2012年1月時点でトップがCCB62%、次いでARB46%の順である(図1)。やや意外な結果にも思えるが、JMIRIでは「あくまで患者数ベー...