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12年度調剤報酬改定 5割弱の薬局で後発品採用増やす 薬剤師緊急意識調査

公開日時 2012/03/21 04:02

ネグジット総研はこのほど、薬剤師500人を対象に意識調査したところ、12年4月の調剤報酬改定によって5割弱の薬局で後発品採用数が増加するとの調査結果をまとめた。薬剤師調査ではあるものの、薬局数ベースでもほぼ500施設になるという。また、後発品の選定基準として重要視している項目は安定供給体制や品質の安心感など。後発品を扱う企業として最も高い評価を得たのはファイザーだった。

調査は2月29日~3月7日に実施した。方法はWebアンケート。12年4月の調剤報酬改定では処方せん様式の変更、薬剤服用歴管理指導料の要件強化、後発品調剤体制加算の見直しなど後発品使用促進に向けた施策が多く盛り込まれている。このため同社では薬剤師調査モニターを対象に「2012年調剤報酬改定に伴う薬剤師緊急意識調査」を実施した。

今回の改定を機に後発品採用数を増やすかどうかを聞いたところ、「はい」が45.6%、「いいえ」が2.4%、「今までと変わらない」が40.0%――で、5割弱の薬剤師が勤める薬局で後発品採用が増えると回答した。今回の改定内容で最も関心のある項目では、「お薬手帳を通じた薬歴管理と薬剤情報提供の一体的実施」が72.6%を占め、「後発品調剤体制加算率の変更」が50.4%と続いた。ネグジット総研は「窓口業務におけるお薬手帳の運用次第で大きく点数が変わるため関心を集めていると想定される」と分析している。

◎後発品選定基準11項目 安定供給では沢井 残り10項目でファイザーが最高評価

次に後発品の選定基準として重視していることを聞いた。11の選択肢それぞれに5段階評価してもらい、「とても重視している」「重視している」を合わせた回答を見ると、トップ5は、▽迅速かつ安定供給できる体制(回答割合=94.8%)▽品質確保のための安心感がある体制(91.6%)▽有害事象発生時の対応がしっかりしている(82.2%)▽問い合わせに迅速に対応するMRが多い(63.2%)▽本社(コールセンターなど)のお問い合わせ窓口が充実(61.8%)――となり、従来から言われている安定供給、品質、情報が上位に並んだ。

そして、選定基準の11の選択肢それぞれで評価できるメーカーを聞いた。メーカーはファイザー、第一三共エスファ、Meiji Seikaファルマ、沢井製薬、日医工、その他――を選択肢に挙げた。その結果、「迅速かつ安定供給できる体制」で最も評価が高かったのは沢井で、残り10項目でファイザーが最も高い評価を獲得した。

選定基準11項目で最も評価できるメーカーは、こちらのPDFで。


 

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