大塚製薬 ドライアイ治療薬ムコスタ点眼液を発売
公開日時 2012/01/06 04:00
大塚製薬は1月5日、ドライアイ治療剤ムコスタ点眼液UD2%」を発売したと発表した。角膜、結膜に存在し、涙を留まらせる役割のムチンの産生を促すことで、涙の量を安定させ、効果を発揮する。
ムコスタは胃炎の薬として知られるが、有効成分のレバミピドの胃粘膜でのムチン増加作用と粘膜修復作用に着目。点眼剤にすることで、角膜、結膜でのムチンを増加させし、角膜と結膜の傷を修復し、症状の改善を促すという。防腐剤を含まず、刺激性が少ない1回使い切りタイプ。1日4回。薬価は1本27.10円(1日薬価108.40円)。
発表によると、国内治験では、188人のドライアイ患者を対象に、汎用薬である精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液と比較し、レバミピド点眼液の有効性および安全性を検討する目的で実施。その結果、ムコスタ点眼液の使用により、ドライアイによる目の表面の角膜、結膜の障害やドライアイの患者さんが訴える目がごろごろするといった異物感、目の痛みのスコアが有意に低下した。