米アボット 2012年末までに医療用薬とその他に事業会社を分割
公開日時 2011/10/21 04:00
米アボット・ラボラトリーズは19日、12年末までに同社を研究開発を基軸とする医療用医薬品事業会社とその他の事業会社に会社分割を行う計画を公表した。医療用医薬品会社の社名は未定で、ブランドジェネリック、医療機器・診断事業、栄養事業を包括する事業会社がアボットの社名を引き継ぐ予定。
会社分割で両事業会社の立ち位置を鮮明にし、株価上昇も含めた市場価値などを高める狙いがあると見られている。
分割としては新薬事業を新会社としてスピンアウトさせ、株式上場をする。現アボット株主には、新会社の株式を割り当てる予定だが、現アボット株1株当たりの割り当ては今後詳細を決定する。新会社の最高経営責任者(CEO)には、アボットに30年以上の勤務経験を持つ、グローバル医薬品事業担当のリチャード・ゴンザレス執行副社長が就任予定。なお、新薬事業以外の会社は、マイルス・ホワイト現CEOが引き続きCEOを務める。
新薬事業は2011年通期予想売上高約180億ドル。一方、その他の事業の2011年通期売上高は220億ドル。