東日本大震災による処方動向の変化
公開日時 2011/06/29 00:00
全国規模の処方減代替薬ないチラーヂンで顕著東北地方を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災では、製薬企業の工場での被災報告も相次ぎ、一部の薬剤では生産中止による供給不安が指摘された。このため3月17日付で厚生労働省保険局医療課や日本薬剤師会が医薬品全般の長期処方自粛や分割調剤を求める事務連絡通知を出している。医療情報総合研究所(JMIRI)では、今年2~4月の処方箋1枚あたりの平均処方数量を指数化し、震災前後での処方動向を分析した。指数1.0が2~4月の1枚あたり平均処方数量とする。図1を見ると、東北地方では3月11日の震災後1~2週間程度は全体的に処方数量を控え、それ以降は、通常通りの処方傾向に回帰していることがうかがえる。その一方で、東北地方以外では震災直後に関しても目立った変化は見...