ブッダが後世の仏教を知ったなら、びっくり仰天することだろう
公開日時 2011/05/30 00:00
株式会社メディカルライン榎戸誠現代の仏教はブッダの仏教かインド北部(現在のネパール)の小国・シャカ国の王子、ゴータマ・シッダールタが、紀元前5世紀頃、その恵まれた地位、財産、妻子など全てを捨てて、「人生とは何か、どう生きるべきか」という難問を解決すべく修行を開始した。長年に亘る厳しい修行を経て、彼が辿り着いた究極の考え方が「仏教」であり、彼は彼を慕う大勢の弟子たちから「ブッダ(仏陀。悟りを開いた人)」と呼ばれるようになった。ブッダの死後、ブッダの仏教は、ブッダの教えを忠実に守ろうとする保守的な「小乗仏教」と、ブッダの教えを拡大解釈しようとする革新的な「大乗仏教」に分かれ、さらに数多の枝分かれを繰り返して今日に至っている。因みに、いわゆる「仏教公伝(伝来)」で我が国に伝えられたのは大乗仏教のほ...