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キャリアコンサルタントの独り言 第3回 35歳転職限界説(上)

公開日時 2011/05/23 04:00

 

 

株式会社インテリジェンス
DODAキャリアコンサルタント/メディカルグループ マネジャー
堀 学

 

 

転職市場にて、まことしやかに流れている「35歳転職限界説」。今回はこの件について考えてみようと思う。あくまで転職可能性については経験次第であることが大前提である。しかしながら、35歳転職限界説は否定できない。法令上、原則として求人に年齢制限は設けられないものの、実際は大半の求人が内部で採用年齢を想定しているのが実態だ。

 

年齢を想定する理由は求人によってさまざまだが、社内の組織構成上の観点(特定年齢層の強化から、直属上司となる方よりも高い年齢の方は避けたい等)、人件費等のコストの観点、あるいは他社のやり方や考え方に染まってない方が欲しい、という理由が多いようだ。年齢想定の理由は、求人それぞれにあるのは当然だが、大切なのは事実であり、しかも単純な事実だ。

 

つまり、管理職よりも、スタッフ職(メンバー)を募集する求人が圧倒的に多いということと、スタッフ職として想定される限界年齢は一般的に35歳だと考えられているという事実。この2点が、35歳転職限界説の裏付けになっている。

 

私の経験として、管理職の求人は全求人の5%程度、35歳までを想定年齢としている求人は全体の70%程度だ。そうなると非管理職で36歳以上の方の採用を想定している求人は残り25%程度となる。ただし、その中には年齢を問わない特殊資格や特殊技能を要求する求人が多い。※あくまで経験上での話であることはご了承いただきたい。

 

以上のことから、35歳転職限界説はある意味事実である。しかし、あくまで広く一般的に見た場合の事実であり、最初に述べたように、転職可能性は経験次第であり、個別性が非常に高い為、限界がそのままあなたに当てはまるとは限らない。言えることは、自身のキャリアの棚卸しは定期的に行い、キャリアを俯瞰し模索する行為だけは怠ってはいけないということだ。
 

 

 

 

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