サンド 供給不安のチラージン代替薬の輸入開始 販売はあすか
公開日時 2011/04/04 04:01
サンド日本法人は4月1日、あすか製薬の甲状腺機能低下症治療薬チラーヂンS錠(一般名:レボチロキシンナトリウム)が震災による工場被災で安定供給に支障が出ていることから、代替するレボチロキシンナトリウム製剤(50μg)の国内輸入を開始したと正式に発表した。
あすか製薬は、被災したいわき工場のチラーヂン生産ラインの復旧を進めて3月25日に生産、出荷を開始したが、まだ通常の生産体制までには回復しておらず、製造委託のほか、海外製品の緊急輸入を模索していた。サンド日本法人も同剤の後発品(GE、ジェネリック)を販売しているが、それに加え、サンド本社がドイツで販売している製剤も輸入して、供給を支えることになった。どの程度の量の輸入、供給が可能なのかは「続報で発表したい」(サンド日本法人)とし、詳細は分かっていない。