神経障害性疼痛
公開日時 2011/02/27 00:00
“難治性”の慢性疼痛薬物療法は効果と副作用のバランスを重視傷ついた神経がもたらす電気信号の混乱によって生じる神経障害性疼痛。根治療法はなく、対症療法としての薬物療法がメーンとなる同疾患だが、その薬物療法においても患者は三環系抗うつ薬などによる副作用に悩まされてきた。そんな中、2010年に帯状疱疹後神経痛治療薬として承認されたプレガバリンは、その治療効果と副作用のバランスが評価され、第1選択薬のポジションを獲得した。現在治験中のトラマドールも比較的副作用が少なく、プレガバリンに次ぐ第2選択薬としてのポテンシャルに期待が高まっている。疾患の特徴神経障害性疼痛とは神経障害性疼痛とは慢性疼痛の一種で、疾患や物理的傷害による末梢神経および中枢神経の損傷、機能的障害によって生じる後遺症である。代表的なケ...