高血圧患者 自身の降圧目標値の把握不十分
公開日時 2010/12/24 04:02
高血圧患者(142人)の78.9%が自身の降圧目標を「知っている」と回答しながら、日本高血圧学会の治療ガイドラインの推奨している目標値とは乖離がみられることが、日本高血圧協会とバイエル薬品による調査で示された。また、自身の血圧値について「満足している」のは21.2%と低く、65.2%が「満足していない」と回答した。
調査結果について久留米大学医学部の今泉勉教授は、同調査にコメントを寄せ「降圧目標値を正確に把握されていない実態から、高血圧症の診療に携わる医師は患者さんの病態に応じた降圧目標値をお知らせし、患者さんご自身も血圧値と降圧目標値をしっかり把握していただき、治療に積極的に参加していただきたいと思います」としている。調査は、今年10月の日本高血圧学会総会の市民公開講座の参加者320人を対象に行ったもの。うち142人が患者だった。