世界売上トップの脂質異常症用薬リピトールや同２位の抗血小板薬プラビックスなど業界を代表する医薬品の特許が次々満了する。日本でも国内売上３位の認知症用薬アリセプトを筆頭に、大型品の特許切れが相次ぎそうだ。幕を開けた2011年を語るとき、これらのイベントに触れないわけにはいかないだろう。しかし、“製薬企業の2010年問題”との後ろ向きのフレーズやイベントは、もう聞き飽きた。そこでミクス編集部では、次代を担う大型候補品の開発状況や、有効な薬剤・治療法のない疾患に対する新薬の開発動向を探るべく、特に日本市場にフォーカスして最新の開発後期のパイプラインリストを作成した。今回のリストは前回10年７月にまとめたリストの更新版で、集計企業数は61社（前回53社）、プロジェクト数は計540（前回450）となっ...