直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート
公開日時 2010/12/28 00:00
頭蓋内出血の少なさと簡便さが特徴心房細動治療抗凝固療法は新たな時代へ経口直接トロンビン阻害剤・ダビガトランエテキシラート(以下、ダビガトラン)が2010年11月24日厚労省・薬食審医薬品第一部会を通過した。日本では、約50年ぶりとなる新規経口抗凝固薬が間もなく臨床現場に登場する。死亡や寝たきりの原因ともなる心原性脳塞栓症の発症予防が重要視される中、抗凝固療法はまさに“新たな時代”に入った。本企画では、新規経口抗凝固薬の直接トロンビン阻害剤、ファクターⅩa阻害剤を2号連続で特集する。ダビガトランは、血液凝固カスケードの最下流にあるタンパク質分解酵素(セリンプロテアーゼ)の“トロンビン”を選択的、可逆的に阻害することで、効果を発現する薬剤だ。トロンビンは、血液凝固の過程で、①フィブリノーゲンから...