喫煙から肥満へ アメリカ公衆衛生のトレンド・シフト
公開日時 2010/12/20 04:00
ソーダ新税の導入が各地で検討されるなか、アメリカの公衆衛生関連予算が喫煙対策から肥満対策にシフトしていると報じられている。2009年度の景気刺激特別予算のうちUS$650Mが予防医療のために計上されたが、このうち62%にあたるUS$372Mが肥満対策に割り当てられ、喫煙対策には全体の38%、肥満対策予算の約半分が割り当てられるにとどまった。(ジャーナリスト西村由美子)この秋から段階的に実施が始まるオバマ大統領の医療改革のために、向こう10年間で総額US$15Bの予算が予防医療政策実施のために計上されている。最初の$250Mがこの6月に執行されたが、そのうち肥満対策に、喫煙対策と同額の$16Mが割り当てられた。民間も行政と歩調を合わせて、これまで喫煙対策に出していた予算を縮小し、かわりに肥満対...