アメリカの中間選挙の結果は共和党が勝利。下院では多数派としての最低得票数（218）を上回る239の議席を獲得し、はっきり優勢に。上院では民主党がかろうじて多数を維持したものの獲得した52議席は必要最低得票数の51をわずかに1議席上回るのみ。ほとんどの行政改革を民主党の単独強行採決だけで推し進めてきたオバマ政権には打撃である。（ジャーナリスト・西村由美子）議会での勢力逆転で、2014年に全面施行予定の医療改革法への影響は必至とみられるが、共和党の動きでもっとも注目されるのは、国民の「保険購入義務（すべての米国市民・米国永住者は医療保険を購入するか、またはペナルティを支払う義務を負う）」をめぐる問題。中間選挙キャンペーン中に共和党側の候補者から声高に主張された通りであれば、共和党としては、仮に改...