小野薬品 静注タイプのNK1受容体拮抗型制吐薬を承認申請
公開日時 2010/09/27 04:01
小野薬品は9月24日、静脈注射で使用するNK1受容体拮抗型制吐薬ホスアプレピタントメグルミン(一般名)を同日付で承認申請したと発表した。この静注用製剤は、経口のNK1受容体拮抗型制吐薬イメンドカプセル(一般名:アプレピタント)のプロドラッグ体で、静脈内投与後、体内の脱リン酸化酵素によって速やかにアプレピタントへ代謝される薬剤。静注用製剤の国内フェーズ3試験では、がん化学療法に伴う急性期及び遅発期の悪心・嘔吐に対する有効性と、忍容性が確認されている。
がん患者の中には経口剤の服薬が困難な人がいるほか、抗がん剤には点滴静注で投与される薬剤が多い。こういった医療現場での注射剤のニーズに応えるため、注射タイプの制吐薬の開発を進めていた。小野薬品は「抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐の予防に、新たな選択肢を提供できるものと期待している」とコメントしている。