C型肝炎の薬剤経済分析
公開日時 2010/09/29 00:00
クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎C型肝炎はウイルス感染後徐々に症状が進行し、やがて肝臓がんに至りますが、インターフェロンによりウイルスが除去できれば、肝臓がんへの進行を避けられる可能性があります。さらに近年リバビリンとの併用やペグインターフェロンなどの登場で、さらに治癒率が向上しています。今回はC型肝炎の薬剤経済分析を紹介します。1.C型肝炎とはC型肝炎は、文字通りC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により発症します。感染後自然寛解する患者もわずかに存在しますが、多くはHCVキャリア(C型肝炎ウイルス持続感染者)となります。我が国のHCVキャリアは、およそ150万人以上であることが推計されています。HCV感染後も初期には症状はほとんどなく、気づかないうち...