KRAS遺伝子野生型 専門医の約9割が抗EGFR抗体薬を選択 メルクセローノ
公開日時 2010/08/05 04:00
メルクセローノは8月4日、国内専門医の8割がKRAS検査を実施し、野生型の場合は87%の医師がアービタックス(一般名:セツキシマブ)などの抗EGFR抗体薬を選択しているとの調査結果を発表した。KRAS検査の普及に加え、個別化治療の認識が進んでいることを示唆している。
調査はニールセン・カンパニーが国内専門医100人を対象に、2010年5月に実施したもの。その結果、KRAS検査を一部の症例で実施が50%、ほぼ全例で実施が30%――だった。更にKRAS遺伝子が野生型と判明した場合、抗EGFR抗体薬を選択する医師は、一部に選択が56%、全例に選択が31%――となった。
調査結果についてメルクセローノのマーク・スミス社長は、「多くの医療従事者の皆様にアービタックスを大腸がんにおける初の個別化治療薬としてご理解いただくようになり、今後ますます国内の患者さんが個別化治療によるメリットを享受できるようになる」とコメントしている。